年齢を重ねるとカラダが硬くなってきて、足腰が弱くなってきたと感じている方も多いのではないでしょうか。
足腰で大切なのは上半身と下半身を繋げている股関節です。
股関節が硬いままでいると、カラダの不調やケガをしやすいカラダになってしまいます。
股関節を柔らかくすると、血流が良くなり腰痛や肩こりの改善、ケガの予防、筋トレのパフォーマンス向上など様々なメリットがあります。
今回は、股関節を柔らかくするメリットやストレッチ方法を紹介していきます。
股関節を柔らかくするメリット
- 血流の改善
- 可動域が広がり、ケガをしにくくなる
- 筋トレのパフォーマンスが上がる
- 腰痛や肩こりの改善
血流の改善
上半身と下半身を繋げる股関節は、リンパが溜まりやすい場所です。
股関節を柔らかくすることにより、血行が促進され、老廃物が溜まりにくくなります。
血行が良くなると身体中に血液がめぐり、カラダも温まり、冷えやむくみの改善にも繋がります。
可動域が広がり、ケガをしにくくなる
股関節を柔らかくすると、可動域が広がり、歩幅も大きくなります。
股関節は下半身のトップに位置するところです。
そのトップの位置が柔らかいと、大胆な動きをしても可動域が広がっているのでケガをしにくくなります。
逆に硬くなったままの股関節だと、可動域が狭く、同じ動きをしても可動域外になってしまいます。
その結果、バランスを崩してつまずいたり捻挫したりと思わぬケガに繋がる恐れがあります。
イチロー選手は、打席に向かう前に四股を踏むストレッチをしていたのを覚えていますでしょうか。
そのストレッチは打った後のダッシュやスピードアップ、ケガの予防に備えたものだったと思います。
筋トレのパフォーマンスが上がる
股関節を柔らかくしておくと、広がった可動域のおかげで、普段よりも大きく強く筋トレすることができます。
例えば、スクワットの場合、小さく浅くスクワットしても大きな効果は得づらいです。
それが可動域を広くすることにより、大きく深くスクワットできるのでその効果は上昇します。
腰痛や肩こりの改善
股関節が凝り固まってくると骨盤の歪みによりバランスが悪くなり、姿勢が悪くなってきます。
姿勢の悪さは、腰痛や肩こりに繋がります。
特にデスクワークが多く座りっぱなしが多い方は、姿勢が悪いままだと股関節への負荷により、ひどい腰痛や肩こりに悩まされてしまいます。
股関節は「沈黙の運動器」と呼ばれます。
股関節は、厚い脂肪や筋肉に覆われていて痛みに気付きづらいのですが、腰痛や肩こりは、実は股関節のダメージの二次的な症状だったということも多々あります。
柔らかい股関節にしておけば、骨盤のバランスや姿勢も良くなり、腰痛や肩こりの改善につながります。
股関節に一番効くストレッチ「スパイダーマン」
股関節ストレッチは座りながらできる簡単なものなど色々ありますが、このスパイダーマンは自分ひとりでできる最大限に可動域を広げられるストレッチです。
目一杯に足を広げるので股関節周りの筋肉が伸び、前かがみになった自重により最大限に筋肉が伸び、股関節に効いているのが実感できます。
私がライザップに通っていたときは、筋トレ前に必ずこのスパイダーマンをさせられていました。
その理由は、ひとつ。
その後に行う筋トレの効果を最大化させるためです。
小さく浅く、ではなく大きく深く。
小さく狭く、ではなく大きく広く。
このように柔らかくなった股関節で行う筋トレは、その効果を高く引き上げてくれます。
スパイダーマンは最初はキツイですが、何回か重ねていくとじょじょに慣れていきます。
効果的な筋トレを実現するためにも、トレーニング前にぜひ取り入れて欲しいストレッチです。
股関節ストレッチの注意点
- 床が固いところは避け、柔らかいマットやバスタオルなどを敷きましょう
- 無理せずできる範囲で行いましょう
- 伸ばしている筋肉を意識しましょう
- 反動をつけずゆっくり行いましょう
- 動作に合わせて呼吸をしましょう(呼吸は止めずに)
- 痛くて気持ちいい、ちょうどいい感覚を保ちましょう
- 腰や足など急な痛みが出たら中止しましょう
まとめ
いかがだったでしょうか。
健康なカラダを保つためには、筋トレと同じくらい、柔らかい股関節は大切です。
- 血流の改善
- 可動域が広がり、ケガをしにくくなる
- 筋トレのパフォーマンスが上がる
- 腰痛や肩こりの改善
股関節を柔らかくしておくと、筋トレの効果を引き上げるだけではなく、健康面でも効果が発揮されます。
股関節を柔らかくすることを意識して、健康的なカラダ、思い描いたボディラインを目指していきましょう。